長野スクール、プレイベントを開催しました
- 2014.11.11
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2014年11月4日(火)
この日の長野市は穏やかな小春日和。
プレイベント会場の八十二銀行本店別館AV研修室には、長野県の各地域から30名を超える皆さんが集まりました。まちエネ大学は今年2年目に入り、今年は秋田、宮城・仙台、神奈川・横浜、京都に続き、長野スクールは最後の5カ所目の開催です。
「まちエネ大学って何だろう?」という空気の中、参加者皆さんがテーブルに着き、昨年実施された北海道、東京、滋賀、和歌山、山陰でのダイジェスト映像を見ながらそのワクワク感を共有しました。
ファシリテーター吉田典生さんの掛け声で、『グー』は再生可能エネルギーを使って事業を始めている方、『パー』は、準備中の方、『チョキ』はこれから考えたい方を確認。
雰囲気が和んだところで名刺交換による自己紹介を行いました。
現代社会はさまざまな問題を抱えています。気候変動の問題も著しく、課題は山積しています。再生可能エネルギーの普及啓発も、もちろん大事ですが、実際にアクションを起こして社会シフトをする時期が来ているのではないでしょうか。地域でエネルギーを作り、地域で消費し循環させる。地域のマネーをまわしていくということが大事。その地域ごとに、さまざまな人々がつながりあって、知識だけでなく、土地やお金だけでもなく、それらが集まってつながる場としてのプラットフォームを作っていこう、というのがまちエネ大学です。
ゲストトークの第一弾は、経済産業省資源エネルギー庁再生可能エネルギー推進室長の渡部伸仁さん。再エネをビジネスとして考えていく中で、地域でのつながりの大切さや事業を持続させることの重要性と、「まちエネ大学を活用して、滑走路から大空に飛び立っていただきたい」というエールをいただきました。
つづいて、ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表の大和田順子さんからは、自ら全国の農山村をまわって、地元の人たちと一緒に活動している取り組みについて、ご専門であるマーケティングの観点からさまざまな事例紹介をいただきました。
大和田さんご自身も「長野が大好き」で、健康と環境に配慮したライフスタイルは、地域活性化のキーワードであると実感されています。地域の魅力をどうやって、次の世代につなげていくのか。例えばバックボーンの異なる企業と地域事業が連携をして、新しいやり方で進めていくことで、新しい視点が生まれ、素晴らしいアイデアが出てくるのではないかなど、長野での可能性についてたくさんのヒントをいただきました。
最後にプロフェッショナル・コネクターの勝屋久さんから、仲間づくりや自分がやりたいことを社会につなげて行くことの楽しさ、「闘わないこと」を心掛けることで固定概念が無くなり、事業へのハードルが低くなるなど、ご自身の体験に基づくお話から参加者へのメッセージをいただきました。
休憩をはさんで、最エネ×地域で夢を現実にするグループワーク。 興味のあるテーマごとにわかれてみると・・・太陽光2名、小水力8名、地熱2名、風力0名、なんと!残り全員がバイオマスに集中しました。
さすが山々に囲まれた長野ならでは。各テーブル4~5名のグループをつくって「地域の可能性」と「私ができること、やりたいこと」についてアイデア出しを行いました。さっそく「ヤギ発電したい」人と「ヤギを紹介できる人」がその場でつながる場面があり、アイデア出しのワークショップは大変盛り上がりました。
まちエネ大学長野スクールは、八十二銀行が協賛、長野県が後援し、自然エネルギー信州ネットが運営協力を行って全4回のプログラムを実施します。長野ではどのようなつながりや事業アイデアが誕生するのか、とても楽しみです。