山陰スクール プレイベントが行われました!
- 2013.11.11
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10月31日、まちエネ大学山陰スクールのプレイベントが開催されました。会場となった松江周辺の方ばかりでなく、鳥取や広島など広く中国地方の方々にもお集まりいただきました。何らかの形ですでに再生可能エネルギーの取り組みを始めている方が多く、この日のイベント終了を待たずに本講座へ申し込む方が多かったのも特徴的です。山陰地方のみなさんの「本気度」が伝わってきました!
他地域のプレイベントと同様、資源エネルギー庁新エネルギー対策課長・村上敬亮さんと、プロフェッショナル・コネクターの勝屋久さんをゲストに迎え、人材育成コーチの吉田典生さんのファシリテートにより、来場いただいたお一人おひとりの思いを共有することを大切にしました。本講座でファシリテーターを務めていただく長谷川陽子さんも応援に駆けつけてくれました。
資源エネルギー庁新エネルギー対策課長の村上敬亮さんのミニレクチャー、ドキュメンタリー映画『パワー・トゥ・ザ・ピープル~グローバルからローカルへ~』上映の後に感想を伺うと、参加者のみなさんからはこんな声があがりました。
・企業や個人ではなく、地域全体で取り組んでいる事例が新鮮に感じます。
・すでにこうした取り組みがあるのは心強いです。
・日ごろは「グローバルに」考えがちなのですが、小さく取り組む良さもあるのだなと思いました。
休憩をはさんで後半は、グループに分かれて参加者同士のディスカッションです。今日ここまでで「何を感じたか」、そして「では何をしたいか、何ができるか」について、思いやアイデアを交わしました。さらに、その思いやアイデアを付箋に書き出し、会場前方のホワイトボードに貼り出します。「ほかのグループではどんな意見が出たのかな?」と、ボードの前は好奇心いっぱいの人だかりに。付箋のメモを写真に収めようとシャッターを切る人も多く、まるで何かの記者会見のようでした!
何名かの方にマイクを向けてみると、こんな思いやアイデアを共有してくれました。
・昔ながらの暮らしを今ふうに見直す。江戸時代のような昔に戻るのではなく、それを楽しくアレンジする知恵があるはず。
・以前から日本にあった「講」のしくみを活用しよう!
・地域で再エネに取り組む場合、どれぐらいの規模がちょうどいいのだろう?
・参加者みなさんの熱意がすごい!国も途中でハシゴを外したりしないといいなと思います。
・エネルギーは、人とのつながり、コミュニケーションのツールになりそう!
・薪で自給自足の生活を実現しつつあります。すごく楽しいですよ。
これを受けて、全国各地で「つながり」を生み出すプロフェッショナル・コネクター、勝屋久さんからお話がありました。勝屋さんによれば、盛り上がっている地域に共通するのは、「オモロイ人×ワクワクするベクトル×ステキな仲間」という3つの要素。「オモロイ人」とは、いい意味でのヘンタイである!と勝屋さんは言い切ります。そんなちょっぴりヘンタイな人たちが、組織や肩書きではなく、個としてつながっているのがミソ。「○○さんがやるならやろう!」と人の思いが人と人をつなぎ、仲間になって、新しいワクワクする取り組みが増えているのです。地域で再エネを進めるヒントになりそうです。
最後に、このたびの「まちエネ大学山陰スクール」をご協賛いただく山陰合同銀行様(http://www.gogin.co.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html)より、激励のお言葉をいただきました。
「私どもではすでに100を越える再エネの案件を進めています。山の陰と書く山陰地方にも当然ながら日があたり、日本海からいい風が吹いてきます。未利用の土地も森林資源も豊富で、再エネを起こしやすい地域だとつねづね感じています。ぜひ、このまちエネ大学を盛り上げ、山陰に新しいビジョンを生み出せればと考えています」
まちエネ大学山陰スクールは、山陰合同銀行の会員組織である「ごうぎん経営者クラブ」様からも、合わせて協賛いただいています。プレイベントの運営では、熱心なスタッフの方がまちエネ大学事務局とともに汗をかいてくださいました。
さらに、山陰スクールの開催には鳥取県と島根県のご協力もいただいています。島根県のご担当者からも力強いメッセージをいただきました。
「県有地にメガソーラーを誘致するなど、島根県でもさまざまな再エネ事業に取り組みつつあります。ただし正直なところ、市民レベルの裾野の広い取り組みは時間かかるだろうと思っていました。ところが、今日の様子を拝見し、こうした機会から1つでも2つでも市民発のプロジェクトが生まれることが期待できそうだと感じています。県ではエネルギーに関する相談業務も行っています。いつでもご相談ください」
山陰スクールの本講座は11月28日から始まります。どんな熱い議論、深い学びの場となるか、ご期待下さい!