京都スクール、事業計画づくりがスタートしました

  • 2014.12.26
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去る12月16日(火)、まちエネ大学京都スクール第2回講座が開催されました。

 

今日も下村さん・南村さんのコンビによる司会進行です。

下村さんが、事前学習のチェックを兼ねて、中島社長のビデオを見た感想や今日聞きたいことを受講者にインタビューすると・・・。

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「燃料のうち、地域材と輸入材の比率がどのくらいか知りたい」

「カスケード利用がどのような形でできているのか」

「木質バイオマスの資源をどのように安定的に確保できるのかの見通しを知りたい」

など疑問点や質問が相次ぎ、事前学習もバッチリな様子です。それらの質問に頷きながらメモをとられていた銘建工業の中島社長の講演が始まりました。

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「1ヶ月前にオーストリアに視察に行った。木を上手に育てて端から端まで無駄なく使うということについて、日本とは大きな差が付いている。どこでそんなに差がついたのかと考えさせられた。

地形はそんなに日本と変わらないのだが、オーストリアでは1日平均して130㎥くらい伐採して搬出できる。日本はせいぜいその10分の1くらい。しかも材の値段の6割5分くらい山主に収入として入る。フィンランドだともっと多くて8割位。日本では考えられない。山の経営の仕組みをまるごと変えないといけない」

というお話ではじまり、

・銘建工業が30年前から175kWの「木くず発電」を始めたときに、なんでそんな馬鹿なことを始めるのかと銀行に言われた、

・副産物で製造しているペレット燃料が、建築不況もあり売上の中で大きな割合を占めるようになったこと、

・大手製紙会社が製紙用チップをオーストラリアで植林したユーカリに切り替える動きがあり、チップの需要における発電の役割は高まるだろうとの予測

・人類の歴史において乾かさずに木材を燃料に使ったことはない、先に乾かすというのは必須だ

などなど、興味深い話が盛り沢山でした。

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シベリア視察で、大量に放置された未利用材のボタ山を見た中島社長。「いくら資源が豊かでも、上手な利用の仕組みがないとこのようなムダがでる。実は日本も同じではないか」とメッセージを残されて終わりました。

質疑応答のあとは、休憩を挟んで、前回結成された3つのグループに分かれて事業計画づくりとディスカッションです。

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グループディスカッションのあと、各グループがそれぞれとりまとめた内容を発表しました。

①「エネルギーや衣食住をシェアするくらしのコミュニティ」リーダー:李勇煕さん

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子どもの誕生がきっかけで、安心な食べ物やエネルギーを自分たちでできるだけ作り出し、シェアして使うことの大事さを考えるようになった。都市部でそうした場を作りたい。

事業という観点では、例えば障害者を雇用してともに仕事をすることを通じて、補助金なども含めた収入を受けられる仕組みを考えたい。既存の福祉作業所に太陽光パネルをつけて改装することで、(例えばパンや豆腐など)作業所でつくっているものに付加価値をつけられないだろうか。

②「美山再エネプロジェクトリーダー」神田貴夫さん

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バイオマスを使いながら水素を取り出したりする技術を将来的にはトライしたいが、現状ではまだ途上の技術のところがあり、どこまで投資すべきかなど判断は難しい。

小水力発電については、小型の水車をいくつか設置して、一定の対価をもらって農機具や電気自動車を充電できるようにする事業を考えたい。

③「交野市太陽光発電所プロジェクト リーダー」今谷浩昭さん

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環境学習センターをつくって様々な再生可能エネルギーをPRしたい。地域が再エネについて理解してもらうきっかけづくりを進めたい。小口の出資などで資金調達を行う。収益をどう作っていくかは今後の検討課題。

全体の発表を踏まえて、中島社長からは、「地域資源・地域のエネルギーを何とかしようというのが21世紀の大きなテーマだと思う。みなさんの提案にあったアイデアのような場をつくっていくことが、そのことの理解につながっていくと思う」というエールをいただきました。

最後に次回講師の水上弁護士から各グループに、次回までの宿題が出て終了です。

年明けにまたお会いしましょう!